環境と世界平和の大切さ、チャレンジスピリットの重要性を社会への発信するため、各国から集まった6人の冒険家が世界初となる南極犬ぞり横断を成し遂げたのは1989年のこと。その偉業から30年目の節目となった昨年、6名の冒険家が一堂に会するシンポジウムを開催し、彼らのメッセージを改めて東京から世界に届けました。
2020年の舞台はデジタル環境と京都議定書の採択地・京都です。31年前、冒険家たちが南極点に到達した日である「THINK SOUTHの日」にオンラインイベントを行うほか、多様な作風と表現方法によって生まれた芸術作品を通して環境問題のメッセージをより多くの人に届けます。昨年とは異なる切り口で表現されるTHINK SOUTH FOR THE NEXT2020に是非ご参加ください。
2020年の舞台はデジタル環境と京都議定書の採択地・京都です。31年前、冒険家たちが南極点に到達した日である「THINK SOUTHの日」にオンラインイベントを行うほか、多様な作風と表現方法によって生まれた芸術作品を通して環境問題のメッセージをより多くの人に届けます。昨年とは異なる切り口で表現されるTHINK SOUTH FOR THE NEXT2020に是非ご参加ください。
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THINK SOUTH
FOR THE NEXT 2020
Art Exhibition“Stillness/Reverberation” Takashi Kawashima
at THE NORTH FACE 藤井大丸店
“ここから遠くを眺める” Kodai Kita
at THE NORTH FACE 京都店
“Into the Gray” Tetsuo Kashiwada
at THE NORTH FACE STANDARD 京都店
※展示の開始時間は店舗の営業時間に準じます -
ONLINE EVENTTHINK
SOUTH の日12月11日 19:00―12月13日23:59の3日間は、オンラインイベントの模様やドキュメンタリー映画が視聴可能です。
JOIN EVENT ボタンをクリックしてお楽しみ下さい。
EVENT-
19:00THINK SOUTH の日
Special Online Event 開会挨拶 -
19:15ドキュメンタリー映画
「Trans-Antarctica Expedition」上映 -
21:15門川大作京都市長 x 舟津圭三 トーク
「地球温暖化防止に向け、私達ができること」 -
21:35南極大陸横断国際隊からのメッセージ
Will Steger / Jean-Lois Etienne / Victor Boyarsky / Qin Dahe / Geoff Somers / Keizo Funatsu / Cathy de Moll -
21:50Art Exhibition について
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THINK SOUTH FOR THE NEXT 2020
Exclusive Music Video
Exclusive Music Video
Collaboratively Created
by Marihiko Hara & Takashi Kawashima
by Marihiko Hara & Takashi Kawashima
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Artist
TAKASHI
KAWASHIMA Interaction Project
with Wilson Oryema Message
& Profile -
Photographer
TETSUO
KASHIWADA Message
& Profile -
Artist
KODAI
KITA Message
& Profile -
Musician
MARIHIKO
HARA Message
& Profile
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Artist
TAKASHI
KAWASHIMA Interaction Project
with Wilson Oryema
KAWASHIMA Interaction Project
with Wilson Oryema
私たちが旅をしたのは、原生の地、アイスランド。私たちは生まれも育ちも、人種も違う。しかし、共に旅をし、その圧倒的な自然を前に、私たちの誇りし文化や、これからの自然と人間の共生に対して、多くの対話を続けた。手付かずの場所で制作された抽象的な写真と詩のアンサンブルは、過去にも、現在にも、未来のことのようにも見える。過去からの伝言、あるいは未来からのメッセージとも読み取れる作品は、人類の旅の行方を語りかけてくれるだろう。
環境保護や世界平和において、私たちは、さながら水源のようなものだ。この異なった国籍や文化をもつ6人の偉大な冒険家たちの力強いメッセージを、自分たちのことに引き寄せて考え、小さなことから行動すること。それはいずれ山を下り、大きな川となり、全世界へと広がる海へと流れ込む。
環境保護や世界平和において、私たちは、さながら水源のようなものだ。この異なった国籍や文化をもつ6人の偉大な冒険家たちの力強いメッセージを、自分たちのことに引き寄せて考え、小さなことから行動すること。それはいずれ山を下り、大きな川となり、全世界へと広がる海へと流れ込む。
川島 崇志
東京を拠点に活動する写真家。2011年東京工芸大学大学院芸術学研究科博士前期課程メディアアート専攻写真領域修了。2016年から2018年までオランダ・アムステルダムを拠点として活動後帰国。東京工芸大学芸術学部写真学科助教。土地に対するリサーチをベースとして、写真だけではなく、他の多様なメディアを交え、空間を利用したインスタレーションを展開している。第18回文化庁メディア芸術祭審査員会推薦作品選出、2019年にはオランダのFoam美術館が主催している「Foam Talent」に選出された。主な個展に「Absence and Ambience」(大和日英基金ジャパンハウスギャ ラリー、イギリス、2017)等がある。
http://www.kawashimatakashi.com
http://www.kawashimatakashi.com
Wilson Oryema (ウィルソン・オリエマ)
ロンドンを拠点に活動するアーティスト / 詩人 / 環境アクティビスト。テキストやイメージ、映像、インスタレーショ ンなど、多岐に渡るメディアを通じて、消費や人類の活動、環境に対するこれまでとは違う方法を模索する作品を制作 している。近年の作品には、これまで探求してきたテーマをまとめた初の詩集『WAIT』(2017)や、ドキュメンタリー映画、『How Toxic Are My Clothes?』(2019)などがある。これらの活動に加え、2018年に開催されたSerpentine Marathon、大英博物館などのコミッションワークに従事。ファッション業界を中心に、サステナビリティを牽引する立 場としてコンサルティングや講演なども行っている。
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Photographer
TETSUO
KASHIWADA
KASHIWADA
今回展示させて頂く作品は今年の1月と2月に私がオーストラリアで撮影した森林火災で出会い感じた風景達です。
漠然に森林火災と言われたり聞いたりしても日本に居てはどこか異国の地で起こっている出来事として捉えられているかもしれません。気候変動をはじめとした地球環境に関するニュースを見ない日はないほど私達のすぐ側まで危機が近づいていると感じています。
果して日本にいる私たちには関係がないことなのでしょうか。
私はそうは思いません。
東京の空や街を眺めているといつもふと思うことがあります。
日本も含めた先進国の経済活動や社会発展の為に日々目に見えない犠牲があったはずだと。
そう考えるとオーストラリアで起こっている森林火災も人事のように思えないのです。
何より自然を愛する一人の人間として心が痛むのです。
今回の作品は火災の規模や激しさを捉えたものでは決してありません。
普段私たちを魅力してくれる美しい自然風景、見渡す限り燃え色を失った世界でさえも在ろう事か私は美しいと感じてしまいました。
一人でも多くの方に私が今回感じたような自然の美を通して少なくとも自然環境について、Think Southのテーマである環境と平和について考えてもらえるきっかけになれば幸いです。
漠然に森林火災と言われたり聞いたりしても日本に居てはどこか異国の地で起こっている出来事として捉えられているかもしれません。気候変動をはじめとした地球環境に関するニュースを見ない日はないほど私達のすぐ側まで危機が近づいていると感じています。
果して日本にいる私たちには関係がないことなのでしょうか。
私はそうは思いません。
東京の空や街を眺めているといつもふと思うことがあります。
日本も含めた先進国の経済活動や社会発展の為に日々目に見えない犠牲があったはずだと。
そう考えるとオーストラリアで起こっている森林火災も人事のように思えないのです。
何より自然を愛する一人の人間として心が痛むのです。
今回の作品は火災の規模や激しさを捉えたものでは決してありません。
普段私たちを魅力してくれる美しい自然風景、見渡す限り燃え色を失った世界でさえも在ろう事か私は美しいと感じてしまいました。
一人でも多くの方に私が今回感じたような自然の美を通して少なくとも自然環境について、Think Southのテーマである環境と平和について考えてもらえるきっかけになれば幸いです。
柏田 テツヲ
写真家。
旅をしながら自身が出会い、感じ、疑問に思ったことを独自の視点で写真を通して定義している。
主な作品集に「MOTEL」「STRANGER」など。
近年は社会的風景を題材とした作品を発表するなど精力的に活動している。
1988年 大阪府出身
2010年 渡豪
2012年 帰国後、筒井義昭氏に師事
2015年 独立
2019年 写真新世紀 佳作
2020年 写真新世紀 佳作, 第22回 写真「1WALL」入選
https://www.tetsuokashiwada.net
旅をしながら自身が出会い、感じ、疑問に思ったことを独自の視点で写真を通して定義している。
主な作品集に「MOTEL」「STRANGER」など。
近年は社会的風景を題材とした作品を発表するなど精力的に活動している。
1988年 大阪府出身
2010年 渡豪
2012年 帰国後、筒井義昭氏に師事
2015年 独立
2019年 写真新世紀 佳作
2020年 写真新世紀 佳作, 第22回 写真「1WALL」入選
https://www.tetsuokashiwada.net
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Artist
KODAI
KITA
KITA
30年前、6カ国の6名の方が南極大陸で成し遂げられたことは、今考えても本当にすごいことだと思います。
それぞれ国や文化、バックグラウンドも異なるメンバーが長期間、極地で助け合いながら目的地まで向かうというのは、そのプロセスや行為そのものが強い表現であり、メッセージ性を持っていると感じるからです。
私の作品制作においても、身体と場所がつながるような経験が必要不可欠で、そこで感じたことは理屈だけで語れないものもあり、それは表現として成立させるためにリアリティを持つ大切な要素になると思っています。
今回のコロナ禍で、外出規制や自粛期間が世界中で起こることで、環境問題が改善されつつあるとニュースでも報じられていましたが、それはこれまでの人間の活動がいかに環境に負荷をかけてきたのかということを教えられたようでもありました。
「かけがえのない風景」や自分以外の「他者」とともに生きるということはどういうことなのか。彼らの南極での経験から語られることに耳を傾けるのは、今とても重要なのだと思います。
それぞれ国や文化、バックグラウンドも異なるメンバーが長期間、極地で助け合いながら目的地まで向かうというのは、そのプロセスや行為そのものが強い表現であり、メッセージ性を持っていると感じるからです。
私の作品制作においても、身体と場所がつながるような経験が必要不可欠で、そこで感じたことは理屈だけで語れないものもあり、それは表現として成立させるためにリアリティを持つ大切な要素になると思っています。
今回のコロナ禍で、外出規制や自粛期間が世界中で起こることで、環境問題が改善されつつあるとニュースでも報じられていましたが、それはこれまでの人間の活動がいかに環境に負荷をかけてきたのかということを教えられたようでもありました。
「かけがえのない風景」や自分以外の「他者」とともに生きるということはどういうことなのか。彼らの南極での経験から語られることに耳を傾けるのは、今とても重要なのだと思います。
来田 広大
1985年兵庫県生まれ。登山や各地でのフィールドワークをもとに、チョークを用いた絵画やインスタレーションを制作。
主な展覧会に、「白い地図と黒い山」(CLEAR GALLERY TOKYO/東京/2019)、「VOCA展」(上野の森美術館/東京/2017)、「Ave topográfica」(Galería Karen Huber/メキシコシティ/2017)、「高松コンテンポラリーアート・アニュアルvol.05 見えてる風景/見えない風景」(高松市美術館/香川/2016)など国内外で多数発表。
http://kodaikita.com
主な展覧会に、「白い地図と黒い山」(CLEAR GALLERY TOKYO/東京/2019)、「VOCA展」(上野の森美術館/東京/2017)、「Ave topográfica」(Galería Karen Huber/メキシコシティ/2017)、「高松コンテンポラリーアート・アニュアルvol.05 見えてる風景/見えない風景」(高松市美術館/香川/2016)など国内外で多数発表。
http://kodaikita.com
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Musician
MARIHIKO
HARA
HARA
国境のない南極⼤陸を国籍も⽂化圏も違う6 ⼈の冒険家たちが協⼒し合って横断し、世界にメッセージを発信した。その過酷な冒険の様⼦を俯瞰で捉えるのではなく肌⾝に感じること、そしてそのメッセージをしっかり体の中に⼊れるための想像⼒。そのためには⼼の余⽩が必要ではないだろうか。深く呼吸をして⼀瞬の安らぎを得ると、慌ただしい⽇常の中でも⼈は「考える」ことができる。そのような⾳楽を書いてみたいと思った。6つのパートは1 つのモチーフをそれぞれ歌い、⾵景の中に溶け込むように⾳楽は進んでいく。
世界中がウイルスの脅威に直⾯している今、約30 年前に南極点から出されたメッセージ────⼈はたとえこの困難な状況においても、⺠族、⽂化、国家をこえて共に⽣きてゆける────はこれまで以上に強く、近くで響いている。
世界中がウイルスの脅威に直⾯している今、約30 年前に南極点から出されたメッセージ────⼈はたとえこの困難な状況においても、⺠族、⽂化、国家をこえて共に⽣きてゆける────はこれまで以上に強く、近くで響いている。
原 摩利彦
京都⼤学教育学部卒業。同⼤学⼤学院教育学研究科修⼠課程中退。
ポスト・クラシカルから⾳響的なサウンド・スケープまで、さまざまな媒体形式で制作活動を⾏なっている。アルバム《PASSION》をリリース。ダミアン・ジャレ+名和晃平《VESSEL》、野⽥秀樹などの舞台⾳楽、《JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS 》パリコレクションの⾳楽などを⼿がける。
http://www.marihikohara.com
ポスト・クラシカルから⾳響的なサウンド・スケープまで、さまざまな媒体形式で制作活動を⾏なっている。アルバム《PASSION》をリリース。ダミアン・ジャレ+名和晃平《VESSEL》、野⽥秀樹などの舞台⾳楽、《JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS 》パリコレクションの⾳楽などを⼿がける。
http://www.marihikohara.com
今から31年前、各国から集まった6人の冒険家が世界初となる南極犬ぞり横断へと出発しました。1989年7月、スタート。同年12月11日、南極点到達。1990年3月3日4000マイルを踏破しゴール。言葉や文化の壁を越え、共に過酷な自然と闘った8ヶ月。
彼らを奮い立たせた言葉は「THINK SOUTH」
『我々南極大陸横断国際隊は、今日南極点に到達しました。そして今、世界がひとつに交わるこの南極点から、世界の人々にメッセージを送ります。
人はたとえこの困難な状況においても、民族、文化、国家を越えて共に生きてゆける。そして、我々南極大陸横断国際隊の精神が、よりよい世界の構築への一助となることを心から願います。
この平和の精神が、子午線のように世界中に広がって、全世界をおおってくれることを祈りながら』(6人のメンバーがそれぞれの国の言葉で南極点から31年前に送ったメッセージより)
『THINK SOUTH FOR THE NEXT』は当時彼らが考え、南極点から世界に発信した現代社会の問題に改めて注目し、次世代へ継承していこうというプロジェクトです。今後さまざまな取り組みを通じて、環境と平和の大切さ、チャレンジスピリットの重要性を社会へと発信していきます。
彼らを奮い立たせた言葉は「THINK SOUTH」
『我々南極大陸横断国際隊は、今日南極点に到達しました。そして今、世界がひとつに交わるこの南極点から、世界の人々にメッセージを送ります。
人はたとえこの困難な状況においても、民族、文化、国家を越えて共に生きてゆける。そして、我々南極大陸横断国際隊の精神が、よりよい世界の構築への一助となることを心から願います。
この平和の精神が、子午線のように世界中に広がって、全世界をおおってくれることを祈りながら』(6人のメンバーがそれぞれの国の言葉で南極点から31年前に送ったメッセージより)
『THINK SOUTH FOR THE NEXT』は当時彼らが考え、南極点から世界に発信した現代社会の問題に改めて注目し、次世代へ継承していこうというプロジェクトです。今後さまざまな取り組みを通じて、環境と平和の大切さ、チャレンジスピリットの重要性を社会へと発信していきます。
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南極点からのメッセージ (1989年12月11日)
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東京宣言 (2019年11月10日)
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Keizo
Funatsu(JP)
Funatsu(JP)
舟津圭三(日本 63歳)
1956年大阪生まれ。米国ミネソタ州・アウトワードバウンドスクールで野外教育のプログラムを学び、ミネソタ州、モンタナ州、アラスカ州等で若者や一般社会人への野外教育を実践。
1988年グリーンランド犬ぞり縦断後、南極大陸横断国際隊に参加。その後は米国アラスカ州に移動し中長距離犬ぞりレーサーとして活躍。3大長距離犬ぞりレースの全てで新人賞を受賞するほか、アウトドア教育の一環として冬のアラスカでの犬ぞりキャンプも実施。
1990年朝日スポーツ賞、テレビ朝日ビッグスポーツ特別賞。2015年からは北海道仁木町NIKI Hillsビレッジにてワイナリー、ガーデン、森のプロジェクトに参画している。
1988年グリーンランド犬ぞり縦断後、南極大陸横断国際隊に参加。その後は米国アラスカ州に移動し中長距離犬ぞりレーサーとして活躍。3大長距離犬ぞりレースの全てで新人賞を受賞するほか、アウトドア教育の一環として冬のアラスカでの犬ぞりキャンプも実施。
1990年朝日スポーツ賞、テレビ朝日ビッグスポーツ特別賞。2015年からは北海道仁木町NIKI Hillsビレッジにてワイナリー、ガーデン、森のプロジェクトに参画している。
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Jean-Louis
Etienne(FR)
Etienne(FR)
ジャン・ルイ=エチエンヌ(フランス 73歳)
医者という立場から、厳しい環境における人体の医学的問題や心理的な影響に関心を持ち、研究のためにヒマラヤやグリーンランド、パタゴニアへの登山遠征に参加。科学的、教育的立場から北極・南極への遠征に参加する一方で、地球環境保全という視点でメディアを通じて長年レポートを発信している。
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Will
Steger(US)
Steger(US)
ウィル・スティーガー(USA 75歳)
米国の著名極地探検家、教育者。現在はミネソタ州イーリー郊外の広大な自然の中で「スティーガーウィルダネスセンター」を運営。青少年、教育者等向けに環境教育を実践しながら、地球温暖化問題の解決に向けて様々な取り組みを行っている。
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Qin
Dahe(CN)
Dahe(CN)
チン・ダホ(中国 73歳)
蘭州大学で雪氷学の博士号を取得。その後数ある中国、国際学会のトップを務めてきた。IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)内ワーキンググループの議長を務め、アル・ゴア氏とIPCCがノーベル平和賞を受賞した際のメンバーでもある。
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Geoff
Somers(UK)
Somers(UK)
ジェフ・サマーズ(イギリス 69歳)
世界的名極地研究家であり、1988年グリーンランド縦断に続き1990年南極大陸横断国際隊に参加。極地ガイドとしては北極点、南極点、北磁極への遠征のガイドとして数多くの遠征を行ってきた。数々の極地探検と教育への貢献に対して大英帝国の勲章の叙勲を受けている。
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Victor
Boyarsky(RU)
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ヴィクター・ボヤルスキー(ロシア 69歳)
ロシア国家地理学会の極地委員会会長、アメリカ地理学会のメンバー。1998年設立された北極・南極博物館では初代館長就任。2005年から科学者やツーリストが滞在できるフィールドキャンプ「ボルネオ・アイスキャンプ」を運営。ロシアの極地探検家、水文気象学の専門家として数々の賞を受賞している。
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南極点からのメッセージ
我々南極大陸横断国際隊は、きょう南極点に到着しました。そして今、世界がひとつに交わるこの南極点から、世界の人々にこのメッセージを送ります。人はたとえこの困難な状況においても、民族、文化、国家をこえて共に生きてゆける。そして、我々南極大陸横断国際隊の精神が、よりよい世界の構築への一助となることを心から願います。この平和の精神が、子午線のように世界中に広がって、全地球をおおってくれることを祈りながら。
On the route of the longest traverse of Antarctica, we are today at the South Pole. From this place where the world comes together we say to everyone that beyond nationalities and cultures people can live together, even in the most difficult circumstances. May the spirit of the Trans Antarctica Expedition be an encouragement for a better world.
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東京宣言
1989年12月、我々南極大陸横断国際隊は、4,000マイルにおよぶ歴史的な南極大陸横断の中間地点である南極点に到達し、次のメッセージを世界に向けて発信しました。
「我々南極大陸横断国際隊は、きょう南極点に到着しました。そして今、世界がひとつに交わるこの南極点から、世界の人々にこのメッセージを送ります。人はたとえこの困難な状況においても、民族、文化、国家をこえて共に生きてゆける。そして、我々南極大陸横断国際隊の精神が、よりよい世界の構築への一助となることを心から願います。この平和の精神が、子午線のように世界中に広がって、全地球をおおってくれることを祈りながら」
以来、我々6人は、南極大陸の環境の悪化が深刻なスピードで進んでいる事実を目の当たりにし、その危機感をそれぞれの立場で発信してきました。30年前に横断したルートの最初の200マイルの大部分の氷は崩落し、海と化しています。我々と同じ横断ルートでの挑戦は、今では不可能となっています。南極点に共に立ってから30年、南極大陸と世界の橋渡し役として、この現状を世界にアピールしようと、南極大陸横断国際隊は、ここに再び集結しました。地球全体の環境に大きな影響を及ぼす極地の氷や海を守るため、今すぐこの現状に目を向け、直ちに行動を起こす時が来ています。
我々は、日本で迎えた30周年という記念すべきセレブレーションを「THINK SOUTH FOR THE NEXT」と名付けました。この先30年、既存のエネルギー源の使用を最少限に抑え、将来必要になるエネルギーを、新しいテクノロジーで創り出すことを、次世代に託します。危機感を抱く若者を応援・激励するとともに、人類の未来を担う彼らに感謝したいです。我々は今日、1997年に採択された京都議定書の重要性をあらためて確認し、2017年のパリ協定を強い意志をもって支持することを表明します。あらゆる手段で二酸化炭素排出の大幅削減を実現するため、世界各国の市民ひとりひとりが方策と独創性を注いで取り組むよう切望します。
状況は切迫しており、大変困難な挑戦ではありますが、まだ道は閉ざされていません。今こそ我々は勇気を持ってその道を進まなければなりません。ひとりひとりが重要な役目を負い、大きな影響力を持っています。誰であろうと、どこに住んでいようと、何をしていようと、みんなで力を合わせれば世界を救うことができるのです。
南極大陸横断国際隊 一同
「我々南極大陸横断国際隊は、きょう南極点に到着しました。そして今、世界がひとつに交わるこの南極点から、世界の人々にこのメッセージを送ります。人はたとえこの困難な状況においても、民族、文化、国家をこえて共に生きてゆける。そして、我々南極大陸横断国際隊の精神が、よりよい世界の構築への一助となることを心から願います。この平和の精神が、子午線のように世界中に広がって、全地球をおおってくれることを祈りながら」
以来、我々6人は、南極大陸の環境の悪化が深刻なスピードで進んでいる事実を目の当たりにし、その危機感をそれぞれの立場で発信してきました。30年前に横断したルートの最初の200マイルの大部分の氷は崩落し、海と化しています。我々と同じ横断ルートでの挑戦は、今では不可能となっています。南極点に共に立ってから30年、南極大陸と世界の橋渡し役として、この現状を世界にアピールしようと、南極大陸横断国際隊は、ここに再び集結しました。地球全体の環境に大きな影響を及ぼす極地の氷や海を守るため、今すぐこの現状に目を向け、直ちに行動を起こす時が来ています。
我々は、日本で迎えた30周年という記念すべきセレブレーションを「THINK SOUTH FOR THE NEXT」と名付けました。この先30年、既存のエネルギー源の使用を最少限に抑え、将来必要になるエネルギーを、新しいテクノロジーで創り出すことを、次世代に託します。危機感を抱く若者を応援・激励するとともに、人類の未来を担う彼らに感謝したいです。我々は今日、1997年に採択された京都議定書の重要性をあらためて確認し、2017年のパリ協定を強い意志をもって支持することを表明します。あらゆる手段で二酸化炭素排出の大幅削減を実現するため、世界各国の市民ひとりひとりが方策と独創性を注いで取り組むよう切望します。
状況は切迫しており、大変困難な挑戦ではありますが、まだ道は閉ざされていません。今こそ我々は勇気を持ってその道を進まなければなりません。ひとりひとりが重要な役目を負い、大きな影響力を持っています。誰であろうと、どこに住んでいようと、何をしていようと、みんなで力を合わせれば世界を救うことができるのです。
南極大陸横断国際隊 一同
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南極犬ぞり横断30周年記念
『THINK SOUTH FOR THE NEXT』
『THINK SOUTH FOR THE NEXT』
【主催】
THINK SOUTH FOR THE NEXT実行委員会
(株式会社ゴールドウイン、株式会社DACホールディングス)
【後援】
環境省、 外務省、 文部科学省、 京都市、
国立極地研究所、 公益財団法人日本極地研究振興会